ポスター印刷のコラム記事

ポスターによる宣伝効果が高い理由

昔から今も変わらず存在するポスター。商店街、デパート、駅、電車やバスの車内等、街のいたる所でポスターの存在を目にします

ポスターといったら目的はもちろん宣伝のわけですが、実際にポスターの宣伝効果は相当高いといえます。テレビやラジオで有名人が宣伝するわけでもなく、ただ紙に書かれた情報を貼り付けるだけのポスターなのに、どうしてそんなにも宣伝効果が得られるのでしょうか

そう考えた時に思い浮かぶのは、ポスターの控えめな宣伝姿勢というものです。「ここに来てこれを買って」と声を出すわけでもなく、誰かの目にとまるのをただひたすら待つだけの謙虚な姿勢。人は声を荒げて宣伝する所にばかり集まるわけではなく、逆に声を荒げた宣伝にはうんざりする事の方が多いのです。「来てくれ、見てくれ」と言われるほどに嫌になる事も多いのです。

しかしポスターは声を荒げたりしない。ただどっしりとその場で構え、必要な情報だけを載せて街中に貼り付けられる。そんな姿勢に人は興味を引かれるに違いありません。ただ単に目につく、控えめなポスターに人はまず疑問を抱きます。一体何のポスターだろう?と気になり始めるのです。一度目についてしまえば、かなりの確率でポスターに書かれた全ての情報に人は目を通すことになります。

そして必要な事だけが簡単に書かれたポスターは、人の記憶に残りやすいのもポイントです。その時はさほど興味のなかったポスターも、ふとした時に思い出すことがあります。ポスターの絵や色で脳内に記憶されているから思い出しやすいのかもしれません。今日はどこへ行こうか、そう悩んだ時にふとポスターの宣伝を思い浮かべ、そこへ足を運ぶ人はたくさんいます。これぞポスターの宣伝効果が高い理由です。

思えば毎日何かしらのポスターを人は目にして、知らず知らずのうちに宣伝されているのかも知れません。

ポスターはさも当たり前のように街中にあるものではありますが、実は非常に効果的な宣伝手法なんだということを認識させられます。
普段、私たちは何気ない日常生活を送る中で、どれほどのポスターを目にしているかまで考えたことはないと思います。ですが、朝家を出てから職場や通学先に着くまで、または職場や通学先から帰宅するまでにどれだけのポスターを目にしているか思い出してみてください。
この季節だと夏旅行のポスターや夏祭りのポスター、季節を問わない内容ならば映画や美術館、探偵のポスターなんていうのもあります。それらほとんどのポスターを皆さんは意図して見ているでしょうか?
昨今インターネットの普及に伴い、ネット広告が非常に増えてきました。ネット広告はPCや携帯利用者の趣味思考に合わせて効果的な広告を見せることが可能ですが、その逆、興味のある人間に対してでないと訴求できません。
ポスターに関してはネット広告とは異なり、半強制的に人々の視界に入ってくることを目的としています。毎日毎日使っている電車や通学路に貼ってあるポスターは、人々の潜在意識に意図的に刷り込まれるために、何かのイベントが発生するごとにそのポスターを目にした人間の選択肢の中に優先的に浮かび上がりやすくなります。
よくある黒い犬を使った探偵の宣伝広告を例に挙げるとすると、「探偵を雇いたい」と思ったら結構な確立で「あのポスターの探偵事務所ってなんだっけ?」となります。探偵はあくまで一例ですが、こういうように「あの広告って…?」と思い起こさせることで、その後の行動に直結するため、ポスターは非常に効果的な宣伝方法であると言えます。