ポスター印刷のコラム記事

人々がつい注目してしまうポスターのデザイン的特徴とは

ポスターは日常的に、至る所で見かけます。学校、病院、街角、家の中……生活に溶け込み、ポスターの無い場所の方が少ない、と言えるほど見掛けることが自然なものとなっているのではないでしょうか。

毎日見かけていると次第に気にかけなくなってしまいますが、初めて行く場所に飾ってあるポスターは、そのつもりが無くてもつい目がいってしまうものです。その場所によって全く異なったテーマで統一されたポスターは遠目に見ても美しく、デザインも凝っているものが多く、素晴らしいものは見入ってしまうこともありました。

私が特に好きなものは、駅のホームに飾ってある広告等のポスターです。ホームでは電車の待ち時間があり手持ち無沙汰な時間もできる為、そういった時はホームに飾られたポスターを見回したりすることも多いのですが、その一つ一つがとても凝っていて、見ていて飽きないのです。秀逸なものはカメラに収めて残しておくこともあるほど、私はポスターの類をじっくりと眺めることが多い生活を送っています。

私が特に目を引かれるものは、淡い青系の色合いで統一されたポスターです。青い色が好きということも理由にあるのですが、人間は海から生まれた、と言う言葉もある通り、人は自然と青い色に故郷を思い、安らぎを覚えるものなのではないでしょうか。街でも学校でも駅でも、空や海を前面に写し出した美しいポスターには、自然と目を奪われます。人波に流されながらふと目を向けるとそこにある小さな自然や色鮮やかな色彩の欠片。そんな、日常に小さな安らぎを与えてくれる場所、それがポスターなのだと私は思います。

さて、ポスターの目的は概念的に言えば情報を伝えることです。この情報をきちんと伝えるという機能がポスターの役割ですが、それが効率よく有効に機能していない場合も多くあります。情報を伝えるという機能を果たせていないポスターのパターンとしては、情報を詰め込みすぎたポスターなど、広告宣伝ポスターでは多く見受けられます。広告主があれもこれも押し売りのように売りたい気持ちが大きすぎて、誰も読みきれないような量の文字と画像でポスターを作っている例も多くみられます。

またチラシと同じデザインでサイズを拡大しただけのポスターも見る距離感や場所などの設定の違いもあり、ポスターとしては情報を十分伝えることができない場合もあります。チラシなら手にとってゆっくり見ることができますが、ポスターだと離れた場所や立ち止まって見れない場所に設置されていたりするので、文字の隅々まで読むことができない場合もあります。

そういった見る側、情報を受け取る側の見方を考慮してポスターを作らなければ自己満足となってしまいます。特に日本のポスターは情報量が多すぎて効果的に情報が伝えきれていないものを多く目にします。

多くの人に注目してもらえるポスターを作成しようと考えるなら、より効果的なデザインにする為にいくつかポイントがあります。そのポイントについてご紹介します。
■細かい文字は避ける
ポスターは取扱説明書とは違い、一目で情報が伝わるようなデザイン、また人の目を引くインパクトのあるデザインが必要です。文字数は最小限にして、細かい文字は避けます。できるだけイラストや写真で伝わるようにも心がけましょう。詳細な使い方などの説明は、興味を持ってもらってから初めて見てもらえる部分です。ポスターの役割はその興味を持ってもらう部分である、という事を忘れないようにしましょう。
■色使いは重要
ただ派手な色を使えばいいという訳ではありません。設置場所に貼った時に、最も効果的に見える色を使うようにしましょう。また特に目立たせたい部分にアクセントカラーを配置して、それ以外の部分を抑えめのトーンにするというような色使いも効果的です。色を決める時は近くから見る以外に、遠くに貼って見てみたり、設置場所に近い雰囲気の壁に貼って見てみる事も重要です。
■主役を決める
アイドルグループにセンターがいるように、ポスターにもセンターが必要です。一番強調したい商品や情報を目立たせる事でデザイン的にもバランスが良くなり、視覚的にも伝わりやすくなります。その会社のイメージを的確に表す商品やキャッチコピー、色味をメインに持っていくことで、企業広告も兼ねたポスターになります。
人に何かを伝えるためのポスターですから、効率良く伝わるデザインを心がけるようにしましょう。