ポスター印刷のコラム記事

丸まったポスターの伸ばし方

ポスターを手に入れたものの、丸まっていてどうやって伸ばそうか悩んでいる方は多いと思います。そのポスターがどのくらい傷をつけてはいけないかにより伸ばし方は違ってきますが、一般的なポスターの伸ばし方をお知らせします。

一番手軽なのは、丸まったまま上の2点だけを留めてそのまま壁に貼るというものです。時間がたてば自然とポスター自体の重みで丸まった状態が解消します。ポスターを留める方法は両面テープや、セロテープを輪の形にして留める、またポスターなどを貼るのに適した、ブル・タックという粘着ゴムのようなものがホームセンターなどにあると思いますので、そのようなものを使うと壁にもポスターにも傷がつきません。

またポスター自体をお風呂場のような湿った場所において、ある程度の湿り気を与えてから乾かすという手もありますが、ものすごく大事なポスターだとちょっと勇気がいります。

また床がフラットな所だと、その上に置いて上から敷物をかぶせるという、いわゆる押し花形式もあります。床がフローリングだとフローリングの筋などがつく場合もあるので、一枚紙をしいてから、その上にそっとポスターをのせ、上から敷物をかぶせて一日様子を見ます。あまり上に重い重しを置くと、かえってへんなクセがつく場合があるので、とにかくゆっくり時間をかけて伸ばす方が安全です。

折クセを取るには時間をかけて伸ばすのが一番大事です。例えば霧吹きをかけてドライヤーで乾かす、などは紙に急激な湿度の変化を与えるのであまりお勧めできません。大切なポスターでしたら、とにかく気長にゆっくりと折クセをとってください。

ポスターを保存するには、やはり丸めておくのが一番なのですが、それには一つ大きな問題があります。広げた時に丸まったクセが残ってしまうのです。
広げてなにか重いものをのせて何日か置いておく、なんてことをやってみたいですが、場所をとってしょうがないので一般家庭では普通なかなかできません。
かといってポスターを逆向きに巻いてクセをつけてみようとすると、まず、逆向きに巻いてみる段階で、折れてしまったりオレなかったとしても平らにならず、表向きと裏向きの波打ったような変なクセがついてしまうこともあります。
ではどうしたらいいのでしょうか。一つの方法は、テーブルを使うとうまく直すことができるのです。まずテーブルにポスターをのせます。端に重りをのせるか誰かに押さえてもらいながら、もう一方の端をテーブルの端に当てながら、ゆっくり引っぱります。ゆっくりやるのがコツです。最後は、端をテーブルにこすりつけるようにしてまっすぐにできれば完成です。強くやりすぎりとまた丸まってしまうので注意です。

丸まったポスターを伸ばすには逆向きに巻いてみるのも一つの方法ですが、端が少し曲がったりして綺麗に伸びないこととが多いです。その時はこれから述べる方法でしっかりと伸びることがありますので、試してみてください。
一つは、まずポスターをゴミが乗っていない綺麗なテーブルか机のような固いところの上で広げます。そしてポスターの上側の両端部分と下側の両端部分の四箇所に厚めの単行本(百科事典があると最高です)を置きます。
このとき、もし単行本の端などがポスターを傷めたり単行本の跡を残しそうなら、ポスターの上3分の1と下3分の1がそれぞれ隠れるような大きさの少し厚めの紙か段ボール・アクリル板など、平らで簡単に曲がったりしないものがあればポスターの上にそれを被せます。
この状態で一晩放置すると丸まりが取れますが、それでも少し丸まっているようでしたら、お湯を張ったお風呂で温まった蒸気を当てます。その際、当てすぎには注意します。それで伸ばして綺麗に伸びなかったら、先に書いた方法で単行本を上に乗せて一晩放置すると綺麗に伸びてくれます。

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