ポスター印刷のコラム記事

印刷物の衰退から印刷技術の将来を考える

印刷物は減少傾向にあると言われています。今、新聞を読む若者はほとんどいません。電車の中でスマホで漫画を見ている若者はいても漫画本を見ている若者はほとんど見られません。

広告はどうでしょうか?電車に貼ってある広告が空になっている箇所があることがあります。吊り下げ広告が全部下がっているのとは対照的です。駅に行けばポスターの代わりに電光広告が増えてきました。

科学分野の学術雑誌も著名なものは電子化されています。印刷物は非常に限られた用途に限定されてきているようです。将来、印刷物が印刷物そっくりの電子媒体に置き換わる可能性もあるのでしょうか。

写真フィルムが世の中から消えつつあります。写真が世の中から無くなりつつあり、一部、フォトフレームという電子媒体で使われています。

印刷は世の中から消えていく運命にあるのでしょうか?確かに人間への情報伝達手段としての印刷は減っていくかも知れません。しかし、印刷は他の目的にも使えることを忘れてはなりません。例えば電子回路を印刷することができます。最近、話題になっているのが造形に使う3Dプリンターです。宇宙食を作るのに3Dプリンターを使う計画があるという記事を最近読みました。将来は再生医療で臓器を作るのに3Dプリンターを使うようになるかも知れません。あまり精密に再生ができるようになると指紋認証が使えなくなるかも知れません。

悪用対策も課題です。3Dプリンターで銃を作り弾丸を発射する映像がテレビで放映されました。科学技術はいつの時代にも両刃の剣といえるのかもしれません。