ポスター印刷の用紙選びに困ったら「半光沢紙」をお勧めします

ポスターを制作するに当たっては,大きく分けて2段階の工程が必要です。それは「デザイン制作」と「印刷」です。

デザイン制作に関しては,最近は個人で行う方も増えているようです。デザイン専門の方であれば,IllustratorやPhotoshopなどのソフトを用いて制作されると思いますが,それらは非常に高額なソフトのため,個人であればフリーソフトなどを使って制作されるかもしれません。しかし,フリーソフトであっても慣れた方であれば非常に優れたデザインのポスターに仕上げることができます。

一方,印刷に関しては,デザインの専門の方が作るにせよ,個人で作るにせよ,専門の業者に依頼することになります。そのときに明確にしなければならないのは,用紙サイズと用紙種類の選択です。用紙サイズに関しては,多くの場合,デザイン制作の段階で決定しますので問題になることはないでしょう。しかし,用紙種類に関しては迷うこともあります。

ポスター印刷の専門業者では多くの種類の用紙を用意しているのが普通です。しかし,印刷に詳しくない方は,用紙種類を聞いてもどのような用紙なのか,なかなか分かりづらいものです。では,どのような基準で用紙を選択すればよいのでしょうか?

まず考えなければならないのは,屋内使用か屋外使用かという点です。屋外使用であればポリプロピレン系の合成紙を選択することになります。いわゆるビニール素材の用紙です。合成紙の場合は,雨にぬれてもにじむことはなく,しかも耐久性があります。業者によっては,光沢がないマット系合成紙と光沢がある光沢合成紙を用意していることがありますので,どちらかを選ぶことになります。

一方,屋内使用であれば,選択できる用紙種類の幅が広がります。その場合,まず光沢がある用紙がいいか,光沢がない用紙がいいかを考えるのがよいでしょう。その選択の基準となるのが,どのようなデザインのポスターかということです。もし,写真が多く含まれているようなデザインであれば,光沢がある用紙がいいでしょう。一般的に,光沢がある用紙(フォト光沢紙や半光沢紙)は光沢がないマット系の用紙よりも非常に鮮明に印刷できるからです。

では,デジカメ写真の印刷や写真が多く含まれる学会ポスター,レストランのメニュー案内などの印刷で光沢がある用紙を選ぶ場合,フォト光沢紙と半光沢紙のどちらが良いのでしょうか?それは,ポスターを使用する場所で選ぶことができます。フォト光沢紙と半光沢紙の違いは光沢の強さの違いになります。半光沢紙はその名の通り,光沢が半分の用紙ということです。微光沢用紙と呼ばれることもあります。フォト光沢紙の場合は,いわゆる写真のような光沢の用紙です。

ですので,ライトなどの光が反射する場所での掲示の場合は,半光沢紙が良いでしょう。そのような場所でフォト光沢紙のポスターを掲示すると,見えづらくなる場合があります。しかし,光の反射が気にならないような場所では,フォト光沢紙がよいかもしれません。一般的に,フォト光沢紙の方が半光沢紙よりも光沢が強い分,高級感がある印刷に仕上がります。

屋内使用で文字やイラスト中心のデザインのポスターの場合は,マットコート紙でも問題ありません。しかし,マットコート紙はインクが全面に乗るような印刷(ベタ塗り印刷)の場合は,印刷後にシワ(波打ち)が生じることがありますので注意が必要です。そうした印刷の場合は,フォト光沢紙か半光沢紙を選ぶのが無難です。

一般的に,以上のような点を考慮してポスターを印刷する用紙を選ぶことになるかと思います。ポスター印刷専門店の瞬速プリントサービスでは,屋外使用の用紙としてマット合成紙,屋内使用として普通紙マットコート紙半光沢紙フォト光沢紙を用意しております。

しかし,どの用紙を選んだらよいかに迷ったら,半光沢紙をお勧めいたします。半光沢紙は細部まで非常に鮮明に印刷できますし,光の反射する場所での掲示でも問題ありません。印刷後にシワがよってしまうこともなく,見た目に美しい仕上がりとなります。

では,せっかく作成したポスターデザインですので,ふさわしい用紙を選んで効果的なポスターを掲示するようにしましょう。

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