ポスターを制作し始める前に必ず確認すべき点とは?

今日はポスターを制作するに当たって、事前に必ず確認した上で制作すべき非常に大切な点について書きたいと思います。

事前に必ず印刷業者の「データ入稿の際の注意点」を確認

普段パソコンで画像を扱っており、よく家庭用のインクジェットプリンターで印刷している人でも、外注するポスター印刷用の原稿を作るときに、知らずにうっかりしてしまうポイントがいくつかあります。
そのポイントは印刷業者の印刷機によっても内容が若干変わりますので、必ずポスター印刷を外注する印刷業者のホームページに記載されている、「データ入稿の際の注意点」を熟読する必要があります。

印刷業者指定のサイズでデータを作成する

まず、どのソフトでポスターを作成するにしても共通なのが、可能な限り最初から印刷業者指定のサイズで制作するということです。この「印刷業者指定のサイズ」というのが、まず家庭用プリンターではない考え方なので注意です。「仕上がりサイズ」と「断ち落としサイズ」のふたつが存在します。仕上がりサイズは文字通り仕上がりのイメージですが、その外周3から3.5ミリ外枠が断ち落としサイズになります。これは裁断時に多少ずれても白地が見えないようにするもので「塗り足し」と業者によって呼ぶこともありますので、確認してください。

カラーモードはCMYKで

次に、カラーモードをRGBではなくCMYKで制作するということも重要です。特にK100%、業者によっては「スミベタ」と呼びますが、この扱いの注意も印刷業者のホームページに必ず書かれていますので、熟読してからポスター原稿の作成に取り掛かりましょう。

キャンペーンポスターはターゲットを決める

さて、ポスターはキャンペーンの広告として使われることがあります。キャンペーン広告としてポスターを作るときにも気をつけたいことがあります。
まずはターゲットを決めましょう。どういった人をターゲットとしているかでポスターのデザインが変わります。そして、キャンペーンの季節に気をつけることも重要です。イラストを挿入する際には季節に合ったイラストを使うようにしましょう。

挿入する文字は大きく・分かりやすく

キャンペーンの期間はわかりやすくしましょう。キャンペーン期間がわからなかったため、期間が過ぎてから景品交換の申し込みをされクレームが出ることがあります。隅の方に小さく書かれていると読む人は分かりづらいです。大きな文字で目立つようにしましょう。ポスターに景品の写真を使う場合、著作権がある場合があります。ポスターに使う前に確認しておきましょう。
このようなことに気をつけてキャンペーンポスターを作りましょう。

【B0サイズ】【普通紙】
【B0サイズ】【マットコート紙】

パソコン間で文書データのやりとりをした時に、作成時に選択したのフォントの種類と送信先で開いたフォントの種類が変わってしまったというご経験はありませんか?パソコンが表現できるフォントの種類は、フォントフォルダにインストールされている文字だけです。ですから相手先にも同じフォントがインストールされているかは、データのやり取りにおいてとても大事なポイントです。
ポスター印刷を印刷会社に依頼する時、入稿されたデータを印刷会社のパソコンで開いて印刷するわけですから、当然印刷会社に使用フォントがインストールされていなければ、作成した文字は別のフォントで代用されます。そこでデータ入稿の際は、文字を画像化する必要があります。Photoshopの場合は「ラスタライズする」、Illustratorの場合は「アウトライン化」、PDF化する場合は「埋め込み」をします。

ポスター印刷業者でデザインも請け負ってくれるところもありますが、やはりそれなりに金額も上がりますので、デザインはご自分でされる方も多いと思います。自分でデザインしたポスターであれば愛着もひとしおです。
さて、デザインにはアドビ社の「イラストレーター」がよく使われます。バージョンは古くても良いのですが、可能であれば印刷会社にどのバージョンを使ったか報告しましょう。
デザインデータが完成したら印刷会社に渡す為の出力ファイルを保存します。保存形式は、ai や eps、あるいは pdf がよく用いられます。ただし、pdf は設定項目が複雑ですので注意する必要があります。テキストには「アウトライン処理」をした方が安全です。フォントが化けることを防ぐためです。また、画像を挿入した場合は、「画像を埋め込む」作業をしておくと安心です。画像のリンクが外れることを防ぐためです。
画像の色はCMYKの方が安全です。RGBですと色味が画面と異なる印刷結果になることもあります。さらに、念のためトンボを打っておいた方が安心です。イラストレーターでは「トリムマーク」と呼びます。
以上、代表的な注意点を書きましたが、印刷会社によって項目が異なりますので、詳細は担当の方に確認してください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ご注文サイト  

関連記事

ご注文サイト

おすすめ記事

  1. 印刷用紙の種類について調べてみると、その多さに驚きます。用紙の種類をいくつか挙げてみたいと思います。…
  2. みなさんはプレゼンテーション資料を印刷する際にどのような用紙を用いているでしょうか? 日常的に…
  3. 本日はポスターを発注する際に,商品の発送が早いネット業者に依頼することの大切さについてのお話です。 …
  4. 朝日新聞主催の広告賞『2012年度第61回朝日広告賞』の受賞作品が発表されました。 これは、新…
  5. ポスターの社会的影響は非常に大きいものです。街中にもポスターは溢れていますし、建物の中であってもポス…

話題をチェック!

  1. 2015/7/27

    インターネット広告とポスター広告との共存

    最近は、何でもネットで可能な時代になりました。様々な催し物や行事の告知もインターネットネットを用い、…
  2. 2015/6/28

    文字のジャンプ率を考えて内容に合ったポスターを制作する

    ポスターの文字には様々な役割がありますが、文字の扱い方一つでポスターの印象は大きく変わってきます。「…
  3. 2015/7/14

    広告手段としてポスターを掲示するメリット

    最近、街には色々な広告媒体が氾濫しています。壁面全体を覆うような広告、横断幕タイプ、遠くにいても目に…
  4. 2015/6/19

    田舎にはなぜ面白いポスターが多いのか?

    ポスターの面白さには、一定の法則があります。それは、田舎に行けば行くほど面白いポスターが増え、都会に…
  5. 2015/7/21

    電子化が進む中でも印刷された『紙』による情報はなくならない

    電子化が進んだ現代ではインターネットの急速な普及と共に、携帯端末の進歩が進んでいます。当然それに合わ…
ページ上部へ戻る