ポスターでの宣伝効果を上げるには使用目的を意識して制作する

みなさんはポスターを制作する際に、何を考慮して制作されるでしょうか?ポスターでの宣伝効果を上げるためには、その目的を意識して制作する必要があります。

ポスター印刷は一般的にはB2、B1、A2、A1などのある程度の大きさの用紙に印刷されます。通行人や車に乗車した人、あるいは電車内の人からでもその内容を周知させ、認知してもらうことを目的として制作されます。そのため、できるだけ大きな用紙を用いて写真や文字の大きさはなるべく大きくすることが基本であり、実際にポスター掲載の現場で認識されやすいかを試しながら制作することが理想です。

中には、もともとB4やA3だったある程度小さな印刷物をそのまま大きくしてポスターにしたものもあるようですが、これは通行人や車に乗車した人たちが目に留まりやすいかといった視点で考えられている訳ではないので、どうしても効果が薄まります。文字の大きさや画像の配置がぱっと見ただけで分かりやすいように制作されていないことがあるわけです。やはり、ポスターという媒体の使用目的をより考え、特徴をおさえて制作すべきでしょう。

ポスターを印刷する場合、このように写真や文字のメッセージ力によって人を立ち止まらせたりできるため、写真の出来に神経を使う業種、たとえば化粧品や車、衣料品などは、印刷会社にお願いして印刷されるのがよいでしょう。本印刷の前に色校正という試し刷りを何度かしてもらえるため、写真の色調整はこうした工程で修正が可能なのです。

一方、それほど写真の写りを気にせず、色校正も特に必要がないといったポスターの場合は、ネット印刷もお勧めです。今ではこうした大判の印刷物も各社、ネット印刷で行なわれており、通常のリアルの印刷会社が行なうような校正は何度もできませんが、単純に印刷するだけであれば、こうしたネット印刷を利用した方が経費が格段に低くおさえられます

また、ネット印刷でも非常に多種多様な用紙が用意されており用途に合わせて選ぶことが可能です。特に、ある程度の枚数の印刷となる場合はネット印刷でも非常に価格を抑えることができる料金体制となっているようですので、いろいろなポスター印刷のお店を検索してみると良いかもしれません。

ですので、目的や予算や用途に合わせて印刷を使い分けることもお勧めします。

ポスター印刷をしようと考えた場合、どういった使用目的かによってデザイン構成などは大きく変わってきます。また、デザインだけでなく、ポスターのサイズをどうするのかも重要な要素のひとつです。例えば、コンサートの宣伝効果を期待してポスターを制作するのであれば、いつ・どこで・だれがという項目をしっかりとわかるところに記載してデザインすることが重要です。そうしなければ、そのポスターを見た人がこのポスターは何を訴求しているのかということがわからないからです。
反対にある商品の認知度を高めたいという目的でポスター印刷をする場合。商品の写真とその利用目的を最優先に記載することが重要です。また、なにかメッセージを訴求するのを目的にポスター印刷する場合は、無駄な写真やキーワードを極力排除することが重要です。
サイズをどうするのかも重要です。大きければそれだけで目立つと考える人も少なくありませんが、それは間違いです。まず、そのポスターをどこで掲示するのかを決め、その場所にあった適切なサイズを選ぶことが大切です。ショッピングセンターなどの掲示板にポスターを貼る場合は、掲示板にあったサイズにすることが必要ですし、屋外の壁や駅などに貼る場合は特別なサイズの大きなポスターにすることが望ましいです。また、飲食店内に貼る場合は小さなサイズのポスターの方がお客さんも見やすくて良いでしょう。適切なサイズで作ることはポスター印刷をする際、重要な項目のひとつといえます。
このように、ポスターによる宣伝効果を上げるためには、制作前に使用目的を明確にしておくことが大切です。

ポスターというのは昔からありますが、最近のデジタル、インターネットが流行っている社会では地味に思われがちです。
しかし、何のかんの言って、ポスターというものは実はとても宣伝効果があるものだと思います。人は往来を歩く時まで、スマートフォンや携帯を見ているわけではありません。そんな時に、景色と一緒に多くのポスターを見ているわけです。が、ポスターと一口に言っても、どれもが優れているわけではありません。
人間は主観の動物ですから、自分の興味のある物以外は、見たとしてもあまり記憶に残らないのです。ですから、多くの人の五感に訴えるインパクトのある物が効果的です。
そういうものは、何かしらの意味をもって記憶の片隅に残り、何かの拍子に思い出す事が多いからです。普段、何気なくみている広告でも、記憶の片隅に残っていれば必要な時に蘇ります。ポスターを制作する際は、そうしたことを意識し、また目的を持っていることが重要で、宣伝効果にも影響するわけです。
会社員が少女の服のポスターを見ていても、それが優れているもので記憶の片隅に残っていれば、娘の誕生日プレゼントをどうしようかと考えた時にその記憶が蘇る、そういう事もあると思います。
ですから、今やインターネットなどで影に回りがちなポスターですが、だからこそ力を入れなければいけない大変重要な作業だと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ご注文サイト  

関連記事

ご注文サイト

おすすめ記事

  1. パソコンが普及したことにより、会社で使用していた、従来は印刷屋さんにお願いしていた各種の帳票用紙が消…
  2. 用紙のサイズとして最も多く使われるのがA4サイズ(210×297mm)ではないでしょうか?みなさんも…
  3. ちまたでよく見かけるポスター広告ですが、これからのITの時代において、ポスターのような紙媒体の広告は…
  4. ポスターの社会的影響は非常に大きいものです。街中にもポスターは溢れていますし、建物の中であってもポス…
  5. ポスターをはじめ、現在では紙ベースの情報の必要性が疑問視されています。 これだけ多くの家庭にパ…

話題をチェック!

  1. 2015/7/16

    レーザープリンターの歴史と転換点

    レーザープリンターの歴史は、ゼロックスが創設したパロアルト研究所から始まります。 作られた当初…
  2. 2015/6/5

    マーケティング活動としてのポスターの効果性を測定する方法

    ポスターとは、わたしたちが日常生活で目にしないことはないと言っていいほど広く普及した媒体です。辞書に…
  3. 2015/7/14

    広告手段としてポスターを掲示するメリット

    最近、街には色々な広告媒体が氾濫しています。壁面全体を覆うような広告、横断幕タイプ、遠くにいても目に…
  4. 2015/5/30

    情報収集方法が多くある中でポスターが存在し続ける理由

    近年になってこれだけたくさんの情報収集媒体があるにもかかわらず、なぜポスターという物はなくならないの…
  5. 2015/1/28

    WordやPowerPointなどのOfficeデータからポスター印刷データへの変換は無料です

    ポスターを制作する際にどんなソフトを用いますか?デザイン関係の仕事をしている方はIllustrato…
ページ上部へ戻る