環境に配慮した印刷用紙-再生紙と森林認証紙

紙は古紙とバージンパルプを原材料として製造されています。その割合は古紙が6割バージンパルプが4割で、これまで環境に配慮した紙と言えば、まず再生紙が挙げられていました。しかし、バージンパルプにも環境配慮への関心が集まってきました。

再生紙とは原材料に古紙が使用されたものを指し、その中でも古紙配合率が70パーセントを超える物には、エコマークを付けることが出来ます。かつて再生紙は、通常の紙よりやや濁った色合いをしていたり、強度が弱いという欠点がありましたが、技術の向上により品質が改善されています。しかし、何度も古紙を再利用して作成された再生紙はどんどん品質が悪くなってしまうので、全てを古紙でまかなうことは出来ません。

バージンパルプの環境への対策として森林認証紙が挙げられます。森林認証紙とは、森林管理協議会、略称FSCが適切な管理をした森林であるか、そしてその管理された森林から生産される木材であるかを厳しく審査・認証を行い、認証された木材を原材料にして製造された紙のことを指します。再生紙に比べ、印刷事故の発生率が低く、断裁する刃にかかる負荷も軽いというメリットもあります。

しかし、この認証制度は一般消費者に対して認知度が低いという問題があります。というのも、企業が利用する印刷物に表示されていることが多いため、一般消費者が目にする機会が少なかったからです。現在は様々な企業やメーカーがFSCマークを付けて発行、販売を行うようになってきました。これからは認知度が高まるにつれて、製品品質にあった印刷用紙を選択していくことが必要になるでしょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ご注文サイト  

関連記事

ご注文サイト

おすすめ記事

  1. 今日はポスターなどの製作において重要なデザイン・用紙・印刷方法について考えてみます。それぞれ決定する…
  2. 社内印刷の現状についてご紹介させて頂きます。 社内印刷は印刷という名前を付けていますが、実態は…
  3. ポスターは情報を伝えるメディアとしてそれぞれの時代を担ってきましたが、現在でも存在感のある媒体として…
  4. 3Dプリンターというのをご存知ですか?3D、つまり3次元、つまり立体のものを作成できるプリンターです…
  5. ポスターというと店頭や電車内に貼り付ける広告というイメージがありましたが、スマホが普及した今では、シ…

話題をチェック!

  1. 2015/5/27

    展示シーンに合ったポスター印刷の選択方法

    ポスターには様々な効果がありますが、ポスターを製作する上で狙い通りの効果を得るためには、その用途に合…
  2. 2015/7/14

    広告手段としてポスターを掲示するメリット

    最近、街には色々な広告媒体が氾濫しています。壁面全体を覆うような広告、横断幕タイプ、遠くにいても目に…
  3. 2015/2/20

    情報提供手段としてのポスターのメリット

    ポスター印刷は社会的には非常に重要な情報提供手段になっています。多くの人は、町中などに貼られているよ…
  4. 2015/6/24

    ポスターに写真を配置する場合の注意点

    ポスターを作成する場合、写真を載せたいと思うことはきっと多いでしょう。写真は非常にリアルで見る側にそ…
  5. 2015/6/26

    Photoshopのレイヤー機能を巧みに使う

    Photoshopの非常に重要な機能の一つに、レイヤー機能というものがあります。Photoshopの…
ページ上部へ戻る