印刷物の需要の変化に対応するオンデマンド

昨今、インターネット(IT技術の進歩)による、印刷物の需要の変化が、浮き彫りになってきました。

印刷物の需要の変化が与える影響

スーパーなどの広告のチラシといったら、新聞の折り込み広告といったものが以前は普通でした。ところが、最近などは、経費節減なのか、環境への配慮なのか分かりませんが、電子広告(スーパーのホームページのチラシ)を取り入れるお店が増えてきています。
確かに、見てもらえるかどうかも分からない、ましてや、来店してもらえるかどうかも分からないチラシ、場合によっては、各家庭に新聞と同時に配られた後、あまり見られもせず、ゴミ箱にといった事もあるのではないでしょうか?
この不景気の先行き不透明な社会です。スーパーに限らず、どの企業も印刷物のチラシ等は減らしている様に思えます。(作成している方は、大変な思いをしているか分かりませんが)その半面、環境資源への影響は、大きなものになっているのではないでしょうか?

ネット時代における印刷物

書籍の話となりますが、テレビCM等でも電子書籍のコマーシャルをどんどんやっている様になりました。中には見開き出来る従来の本が好きだという方も多くいらっしゃるかもしれませんが、印刷による本とかは、減少していくのではないでしょうか?(ゴミの排出の抑制も兼ねているかもしれません)
今後は、ますます印刷物の需要が減っていく様に感じられ、インターネットを使用されない方々には、不便な時代になるなと、思わざるを得ません。

需要の変化に対応するオンデマンド印刷

しかし、オリジナルのDMを小部数作りたい、名刺を切らしちゃったので、すぐに欲しいという時など、必要な印刷物を必要な枚数作る場合にはオンデマンド印刷が最適です。
従来の印刷方式は、印刷のための版を作る必要があり、そのための日数もかかりました。オンデマンド印刷の場合は、デジタルで作成した印刷データをデジタル印刷機から直接出力することができます。そのため写真や繊細なイラストなども、オフセット印刷に負けないぐらいの再現性があり、リアルに表現することが可能となりました。印刷にかかる時間が短縮されるだけでなく、コスト面でも安く仕上げることが可能となります。
なぜこれまでオンデマンド印刷ができなかったかというと、品質面にムラがあったからです。トナー方式で印刷するオンデマンドは、同じデータから印刷しても面積の大きいベタ面や平網の部分がムラになりやすく、均一に仕上げるのが難しいのに対し、オフセット印刷はインキを均一に乗せることがたやすく、よって写真などの仕上がりでムラができやすかったのです。

オンデマンドの技術向上

しかし、ここ近年の印刷機の飛躍的な進化により、素人目に見てもほとんど印刷かそうでないかを見分けるのか難しいぐらいまで、オンデマンドの技術が進歩しました。その恩恵を受けて、格安で短納期で印刷がより身近なものになったのです。デジタル化と言われる時代においてもまだまだ印刷の需要はあります。印刷の選択肢が増えたことにより、あらためて紙の良さを見直すきっかけになると思います。

今後、印刷業界ではますますオンデマンド印刷の需要が増えてくると思われます。紙媒体の需要が減っている中、利益を上げていくには少部数の印刷物を効率よく印刷することが重要になってくるからです。
例えば少部数の案件が10件あったとして通常の凸版印刷を行う場合とオンデマンドで印刷する場合、凸版は版をその都度作らないといけません。片面1色なら1版、両面4色なら8版(やり方によっては4版で済みますが)必要になります。業者によって版の料金は異なりますが大体1版3,000~10,000円程度かかるので印刷料金に差が出てきます。
一方オンデマンドの場合は版を焼かなくてもいいのと、部分的に替えて印刷するなどといった印刷の仕方が可能なので地域別に別なチラシを配布したり、カードにナンバリングをしたりということが簡単にできます。
ただ、まだ印刷の品質、スピードに関しては凸版印刷のほうが上をいっていますので、技術的に追いついてくるかどうかが鍵になってくるような気がします。
機材の導入にはコストがかかるので新たにオンデマンド機を導入するのは大変かもしれませんが、印刷業界の未来のことを考えるとオンデマンド機はぜひ導入したいところです。
ただ、オンデマンド機だけで印刷屋を運営していくのはまだ難しいので、凸版印刷機との併用が必要です。そのことを考えるとゆとりのある印刷所でないと導入は難しく、ゆとりのある印刷会社がどれだけあるかということを考えると普及は中々進まないのではないでしょうか。
2020年東京オリンピックの開催が決まり、紙媒体の需要も増えてくることが予測されます。そこまでに印刷業界がどれだけ波に乗れるか、勝負どころが来ると思われます。

オンデマンド印刷という印刷方法をご存知でしょうか。印刷所に依頼して印刷物を作るのは、大きな会社だけではありません。小さな団体や、ピアノ教室を開いている個人の方、様々な利用者がいます。そんな中、ポスターやパンフレットなどを発行する際、「どれだけ刷るか」で悩む利用者は多いものです。
一般的に、多く刷れば一部あたりの単価は安くなります。しかし、多く刷りすぎて余った場合、今度は保管場所に困ることになるでしょう。また、あまりにも小部数の依頼は受けられない印刷所がほとんどです。そこでオンデマンド印刷の長所が活きてきます。
オンデマンド(On-Demand)とは、「要求(Demand)に応じて」ということ。つまり欲しい分だけ、その都度、印刷物を得られる方法です。印刷は「版」を作る必要があり、最終的な印刷物を得るまでには時間がかかるものです。
しかしデジタル印刷機の登場により、より速い印刷物の完成が実現しました。デジタル印刷機は、コンピュータのデータをそのまま印刷機に送り込んで印刷するため、大幅な工程省略と納期短縮が可能です。その長所により、小部数印刷もより安いものとなりました。
オフセット印刷では、最小でも「数十部・百部」といったロット数が必要でしたが、オンデマンド印刷では「一部」から受け付けている印刷所も少なくありません。
使用できる紙に制限がある場合が多いですが、用紙に強くこだわらなければ納期もオフセット印刷に比べて短いため、小部数の印刷物を求める方にはとって、オンデマンド印刷はとても便利です。

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